混沌 chaos 2005 4 28
下記の記事を書いたのが、4月7日です(トップページの市況コメント)。
その時、今後、世界にやってくるものは、混沌かと思ったのです。
外国為替 2005 4 7
最近(4月7日時点)、円相場は、1ドル108円台をつけるなど、円安の状態です。
これは、1月17日の101.87円から見れば、かなり円安になったと言えます。
去年は、どうだったのか。
4月2日に103.68円をつけた後、5月14日には114.80円になっています。
今年も、同じような展開になるのか、今のところ不透明です。
それでも、「長期的には、ドル安は避けられない」と言う人が多いでしょう。
ただ、外国為替は、ファンダメンタルズだけで動くのではなく、
巨額の投機資金も、外国為替に大きな影響を与えます。
そして、FRBの金融政策は、巨額の投機資金に大きな影響を与えます。
その金融政策は、アメリカ経済にも大きな影響を与えます。
そういうわけで、FRBには、
心臓外科医のような「デリケートな舵取り」が要求されるでしょう。
もちろん、グリーンスパン議長が在職中は、大きな混乱はないでしょう。
しかし、グリーンスパン議長が退任すれば、
世界は、経済分野における「世界的指導者」を失うでしょう。
ローマ法王(ヨハネ・パウロ二世)の死去に伴い、
世界は、「世界的指導者」を失いました。
ローマ法王は、優れた宗教家であるとともに、優れた政治家でもありました。
グリーンスパン氏の任期も、残り少なくなりました。
世界は、相次いで、「世界的指導者」を失うことになるのか。
そして、その後にやってくるものは、混沌か。